未完であるという事は、とても魅力的な状態であると思います。写真は、ガウディのサクラダファミリアのスケッチ。初期のスケッチのみでガウディの死後も、有志の人々の手で作られ続けています。
サクラダファミリアの魅力は、見える形もすばらしいと思いますが、それよりも、こうして造られ続けているという事自体、形としては見えてこない部分にあると思います。
未完であることを肯定してつくるという手法は、大いに、スポットされるべき手法なのではないでしょうか。
計画は、必ず、変更がある。ならば、むしろ、考えすぎないで、決めすぎないで、最小限のところからスタートして、どこに到達することすら、放棄する。そんな方法は、その場に訪れる者にある種のわくわくするような、好奇心のような感覚を残すように思います。訪れる度に何かバージョンアップされる。固定しない流動的な建築。