旅する小さな家のコンペ提出しました。求められているものは、家が埼玉県内を移動するという事と、そこを基点にアートが展開されるという事と、小さいという事だけである。家とは言っても人が暮らすことは想定されていないコンペです。
はじめは、気軽な気持ちで挑んでいたのだけれど、あれこれ思案しながら「家」って一体なんなのだろうって考えたりも。
鳥たちが作る巣は、その周囲の小枝や葉を集めてつくられ、子の巣立ちとともに捨てられるようです。
こんな鳥の行動と比較しながら考えると、人が住む家は、なんと多くの建材やら設備やら家具やら・・・という具合にモノにあふれているのだろう。って思います。
家を設計すると構えると、まず風雨や地震に耐えなければいけない。あれこれ実用的な機能がなければいけない。あの部屋もこんな部屋も欲しい。こんなアイテムも欲しい。・・・でも、予算内で。とたくさんの要件が出てくる。
しかしそれらは、本当に必要なのだろうか。
鳥の巣のように、小さく身軽で自然にやさしくありたい。この想いは、大切にしたいなと気がついただけでもこのコンペに参加した意義があったかな。
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