好きな作家

好きな作家と言えば、吉村順三。アントニン・レーモンド。中村好文。・・・あたりだろうか。

 

彼らに共通し、また私が好きなところは、簡素な美学を持って建築を作っているところである。

 

住宅というのは、建築主様の趣味によるところが大きいため、私が彼らのような「簡素な」空間を望んでいても、なかなか作る機会にはあたって来ない。ギャラリーに載せてある写真は、建築主様がそのような「簡素さ」を好んで受け入れてくれたため実現したものでもある。

 

簡素なものには、高級品では決して出せない美しさがある。それは、できた空間も何故か人を暖かく包んでくれるし、何より、その簡素なものの持ち主の人柄を見る者に感じさせるところからもくるのであるとも思う。

 

このような簡素なものを目指していきたい。簡素なものを大事に生きられれば、きっといい人生になるように思うからである。

 

興味のある方は、「小さな森の家-軽井沢山荘物語:建築資料研究社」「中村好文 普通の住宅、普通の別荘:TOTO出版」をご覧あれ。写真が豊富でわかりやすいとてもいい本です。